消えゆく「島々のアノニモス工芸品」インドネシア／竹筒／キンマ道具

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商品の説明

アノニモス(作者不明の)民衆アート
消えゆく習慣と共に消えゆく島民の道具(竹製品)

キンマの習慣／キンマ道具
キンマ(蒟醤)とは
1、南アジアや、東南アジア、オセアニアなどで用いられる、噛む「嗜好品」のことをさして、また、その「嗜好品」を噛む行為のことをも指す。
「噛みタバコ」ではない。

2、キンマは、1、で利用される植物(胡椒科の蔓性の植物、特にその葉)。
また、1、で使用される道具作りの漆芸とその手工芸品。

キンマ(蒟醤)道具とは
3、1、で使用される痰壺や石灰入れなどの道具。
　　　　　　参考資料　Wikipedia

実際には一般的に
①檳榔椰子の実(通常一つの実の四分の一かけくらい)、
②阿仙薬(アカシア系の木から取れるエキス。仁丹や正露丸など成分。)、
③水で溶いた少量の石灰
①、②、③をキンマの葉に包んで噛むことを指し
この習慣の起源は諸説あるが、タイ、マレーシアに起源があると言う説は有力。
北はブータン、南はパプア・ニューギニアで嗜好されている。

キンマの習慣は、「生」の材料が身近に手に入る条件下で伝播したといえる。日本へはキンマの「習慣」は伝わらず、道具類の工芸技術だけが伝えられたことは、興味深い。(後述に譲る)
一方、喫煙の「習慣」はどうだろう。
喫煙の「習慣」は、数世紀後には「嫌厭」されるほどに世界中に隈なく広がった。
煙草は、葉を「乾燥」させて使用するのに対して、キンマは、「生」で嗜む。
この差は大きい。

日本の風土が亜熱帯気候であったなら(沖縄は亜熱帯)、
鎧兜に身を包んだ凛々しい武士はが
キンマを噛んでは赤い唾液をところ構わず吐き散らしていた、、、と、、したら？

キンマを噛み始めると、
キンマ、檳榔、石灰が相互に反応し始め、
唾液は溢れるよう湧き出し、
口中は赤い唾液で充満する。
その為、赤い唾液を吐き出す「悪しき」習慣は
近年、法で規制され始めた。
健康面からも
キンマ常習の害が取り沙汰されつつある。
そして、やがては消えゆく運命を辿るだろう。

小さな箱や筒、かつては身の回りにあるもので自作した。そうする以外になかった。故に、世界で一つしかない工芸品を作った。今後間違いなく博物館でしかお目にかかれないであろう貴重で、かつ美しい小筒です。